情報処理系リーマンの抱える問題の1つに「視力低下」がある。直接的な原因はモニター凝視行為と思われるが、真面目な働き者ほど低下率が高い傾向にあるようで、恥ずかしいことに私も低下率が高い部類に区分けされる社畜だ。
2.0の視力が15年ちょっとの年月を経て0.04まで低下したこの事象は、訴えれば幾らかの賠償金がもらえるレベルなのではないだろうか? そんなことを考えるも、飼われることで野性味をなくした社畜にそんな行動力などありはしないのだが。
視力検査で最上段に記載された一番大きなマークが見えなかった時の衝撃は、今思い出しても頭皮に汗が滲みだすほどだ。子供の頃から成人まで視力検査用紙の「最上段のマークは形式上記載しているだけ」となんの疑いもなく信じていた。それが見えないのだから焦った。一瞬自分はパラレルワールドに迷い込んだのだと自分に言い聞かせ現実逃避的な思考で頭が埋まったことを覚えている。
少し盛り気味に当時の気持ちを思い返してみたが、いま私が思うのが「視力を示す数値って設定値を誤ってない?」という事だ。優秀値が1.5、最優秀が2.0という余りにも低い数が最高値だがら、私のような視力の人間が0.04などという小数点以下2桁という数値で示さなければならない状況なるのだ。4/100という数値はかなりヤバイように感じる。
優秀値を200辺りの数字にしておけば下位の評価も小数点以下などという数値にならず、今ほど劣等感を感じずに済んだのではないだろうか。
世界に視野を広げてみると2.0以上の視力をもつ人種が存在するようだが、そんな人種の検査結果を見ても「6.0」という低い数値。これをとっても定義付けが甘かったように感じるのは揺るぎない。0〜2という余りにも狭い範囲で評価しようとするから小数点を使用しなくてはならなくなるのだよ。桁を繰り上げなさい桁を!