社畜クリエイターとしてシゴトをしている以上、誰からも一目置かれる創造性を発揮したいと常日頃から願いっているが、気持ちばかりが先走る傾向にあるのはここ最近のこと。
思い描くもののほとんどがどこかで見たもの…過去に考えたもの…のオンパレードで、新たな創造が浮かんでこない。これは年齢的な衰えだけでなく、感性が乾いてきている証拠───。溢れんばかりの創造力がいつの間にやらカラッカラ───。
クリエイターという職業は年齢を重ねるごとに、人を魅了するような発想力と創造性を披露する人種と思っていたが、乾いた井戸に放り入れた桶のように抄っても抄っても何も汲まれない現実は、まさに「北斗の拳」が舞台となった世紀末の枯れた大地のよう───。
世の中に一石を投じたい…というほどの大きな野望を掲げてるるわけではないが、少なからずともそんな気持ちを失念したくはないと思っている社畜オサーンリーマンクリエイターのワタシ。感性を磨くためにも”スタンダード”や”常識”、”当然”や”当たり前”といった思考から乖離しなければならい。だからといって非常識でアウトローな、違和感を演出た注目を集めたものでなく、社会的に的を得た関心を深めるものとしてアウトプットしたい。”常識の中から見出せる非常識”、”正義の中にある悪”、”男性的な女性”、”人間的な獣”、”哺乳類から生み落とされる卵鞘”….のような、一見正しく写るものの中の新たな発見───。(今、コレを書いている自分に軽く酔っているが───)
そんな創造性を発揮したい。”オーバー40”で”オサーン”で”社畜”で”リーマン”な”クリエイター”が世を驚かせるほどの創造性を発信する───。なんとも身震いするような夢の話だろうか。
そしたら、テレビとか雑誌とかで特集されちゃったりするのかな───。待ちゆく人にサインを求められたり、隠し撮りされちゃったりして「ちょっと写真は止めてもらえますか。プライベートなので…」なんて凛とした応対をしちゃったりして───。海外にも何度もお呼ばれしちゃったり───、検索ワードで上位にランクインし、流行語大賞にもノミネートされちゃったり───。日常生活に支障が出ちゃうな~。困るなぁ~。マンションのコンシェルが私の部屋を勝手に出入りしちゃったりして報道されちゃうのかなぁ~。いやぁ、困るなぁ~。どうしようかなぁ。
───なんて、あまりにも自分の想像力が貧困でビックリした。