なにごともバランス感覚が大切ということ

営業マン:「これは本気でオススメできる商品です!」___と聞かされると『オマエの本気具合など関係ない───』と一瞬にして冷ややかな感情が芽生える。アウトローな生き方の影響か、はたまた少年の心を持った天邪鬼(あまのじゃく)な恥ずかしがり屋の性分か───。どちらにしても、相手が”熱く”なるほどにコチラは”冷める”。相対する感情が交差するその様は、世のなか一辺倒では成立しないことの現れだ。

北半球が夏なら南半球は冬という自然現象も、哲学的な視点で述べれば相対するモノの存在を「神がつくりたもうた真理」として解釈することもできる。───これがバランス。物事の因果関係(食べたら太る、飲んだら酔う)もバランス。髪が抜ければアデランス───。ダジャレ。

全ては絶妙なバランスで成り立っている。しかし、それを極端に突き詰めていくとどちらも「北極」「南極」で”極寒の地”という共通の条件となるアンバランスも持ち合わせているからアンビリバボーだ。(そもそも極端という言葉はコレが語源)

ときに、目の前の事象が「レギュラー」なのか「イレギュラー」なのか!? という判断を要する場面において、「イレギュラー」が多ければもはやそれは「レギュラー」ぢゃないか!?なんていう疑問も生じる。標準を判断する基準もバランスが大事───。

「ハイリスク・ハイリターン」「ローリスク・ローリターン」は物事の因果関係から導き出される結果とのバランスを分かりやすく表現した言葉だ。ときに「ハイリスク・ノーリターン」を実践している”馬のような鹿のような人”を見かけるが、そのひとを憐れみながらエールを送るのも一種のバランス表現か───。

さらには「明と暗」「光と影」「陰と陽」───。このように、相対するモノがバランスを保ち存在するのが当たり前の世の中で、相対するモノがない「独壇場」という図式は受け入れがたい。

故に冒頭の営業マンのように「これは本気でオススメできる商品です!お客さまには”メリット”しかありません!」と言われると疑心暗鬼になってしまうばかりか、それを無視することができずに宣戦布告までしてしまうオサーン。ここまで独自の持論を展開してきたアウトロー天邪鬼オサーンとしては、世のバランス「神が創造した真理」を破壊する営業マンを放置しておくわけにはいかん!「デメリットは絶ぇ──対ぃ無いんだな!」と威嚇する。

若き熱血営業マンは負けずに笑顔で「ハイ!お客様はラッキーです!」などと快言。ナンダト!絶対にそんなことはないはずだ!絶対にデメリットが存在する。私は騙されんぞ───!なんでメリットしかないと言い切れるんじゃい!

「ただの在庫処分のタイムセールですからねぇ、安く買いたいお客様にはメリットと思いますが….。」とのこと───。この程度のことに熱くなっていた私…営業マンは相対に冷ややかな眼差し…。そうコレがバランス───。

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