側頭部と後頭部からの汗が止まらないのは何故だろう。30代も後半頃から、とうとう40ｵｰﾊﾞｰで驚くほどに当該部位より汗が噴き出すようになった。新陳代謝が活発なのは良いことと、自らを励ますように労わっても、そこから染み出す溢れ出る汗汁は、歳を重ねるごとにその量を増している。
この大量の発汗は、「暑い」という自然環境が影響した体温調整のためだけでなく、真逆の「寒い」という体感でも溢れ出るのはどういうことか？まったく不可解なこれらの事象は、年齢的な衰え、はたまた更年期体質の一類か───。
また、ここ数年では不安や緊張といった場面でも、その発汗作用は全開となってきた。恥ずかしいほどにビショ濡れる。数年前、東京都知事（猪瀬氏）の金銭不正受領の追求の場「百条委員会」での絵面にも勝るとも劣らない汗量に自分でも驚く。まして、私としたら全くやましいことなどなく、単に緊張の度が過ぎているというだけ───。
スポーツ等での爽やかな汗が、私の体内から出されなくなって数十年─── 。やっと出るようになった汗は、責任逃れの苦しい立場を演出するかのような疑惑感たっぷりな毒汗───。
まだまだ、この先、自分でも知らなかったものが自分の身体から排出されるのだろうか─── 。そう考えると、何か怖い───。