2万円の収入印紙が急遽不要になるという唇が震えるほどの苦渋を味わう出来事があったのだが、気を取り直しこの払い戻しは可能か?を調べだした。購入した郵便局では現金払い戻しはできないということで、どうしたものかと経験を遡る。そこで思い出したのがブランド品・チケット買取チェーン「大黒屋」。過去にも不要商品券の現金化に利用させてもらったことがあった。
当時は質屋という陰湿なイメージが影響し後ろ髪を引かれた記憶もあったが、何事も一度利用するとその抵抗感は一気に希薄化する。これが「慣れ」というものか。「慣れ」は人の能力を飛躍的に拡大させると同時に張り詰めた何かが解かれるものともなる。どの世界でも慣れてきた頃にトラブルや悪行が発覚するのは、この心理が働いていることは歴史的にも証明されている。
とはいえ、犯罪に手を染めるわけでもなく企業の合法サービスを利用するだけの今回の行為にをここまで神妙に捉える必要もなく、結局20,200円分の収入印紙を「18,786円」という金額で買い取ってもらった。買取率93%だ。ウェブサイトにはもう少し高い買取率が案内されていたが、括弧書きの「変動の可能性」「ご理解下さい」と言った内容の一文が十中八九適応されるということは社会人の共通認識として理解済みだ。それに、競合を見いだせていない利用者(私)な訳だから93%は良心的な買取率だろう。
偉そうなことを言わせてもらうと私が感心するのは、このような質屋ビジネスをクリーンなイメージに変化させた同創業者の手腕である。社畜の私とは正反対の人格の持ち主なのだろうが、サービスのイメージをブランディングし、その固定観念を覆すのは偉業と言えるだろう。
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