昨今では美味しいものを食べるためにもスマホを使い「グルメ」「美味しい」などと検索する。スマホがここまで普及していなかった頃は「グルメなアノ人」に連絡して美味しいお店を教えてもらっていたが、今は「グルメなアプリ」にお伺いをたてるのが常識だ。
それにしてもグルメアプリも競争の激しい分野となった。アプリストアで検索すると出るわ出るわ…、こんなにあるとどれを選べばいいか分からん!さてどうするか───。と、時代は変わっても困りごとは尽きない。そんな時の解決方法としては、アプリに詳しい「アプリなアノ人」に聞いてみる。結局、誰かにご教示願うのは今も昔も変わっていないということだ。
「情報化社会で人と人との繋がりが希薄になっていますね」なんてテレビで若くない若作りの頭の良さそうなコメンテイターが語っていたけれど、単に「グルメなアノ人」がお役御免で「アプリなアノ人」にニーズが集まっているだけではないか? 時代に流され、見解までも流されてしまった哀れなコメンテイターの一例だ。
では「グルメなアノ人」は何処へ消えたのか !? と新しい疑問・質問を浴びせてみる───。有給休暇をうまく取得している世の会社員は10連休となっている今年のGWに、こんなことを考えている自分が誇らしく思う…。こんな思考も社畜の性───。
「グルメなアノ人」は何処へ消えたのか !?
まるで、虎の図柄の屏風の前で座禅を組み”ポクポクポク…チーン”と閃いた一休さんのように明快で痛快な答えが頭に浮かぶ。「グルメなアノ人」は「アプリなアノ人」が事細かく神経質に、自慢気に、意気揚々と説明しているグルメアプリの制作に携わっているという可能性…。この可能性が現実だったら「人生下克上」のギスギスした社畜生活からの脱却できそうで嬉しいが、百歩譲ってもアプリに「美味しいお店」を紹介するユーザーとして登録している程度か…。どちらにしても「グルメなアノ人」の活躍の場がなくなっていなかったという喜びに乾杯!
技術や文化が進化しても、人は今も昔も変わらない。必要とされていたから見えていただけで、見えないからといって消えたわけじゃない───。目に触れない間接的な場所でその能力を発揮しているのだということ。
冬のレジャーにスキーに出かけた高速道路での道中、渋滞にハマると「周りの車も自分と同じスキー場に行くんじゃないか?超混んでるんじゃないか?」と思うのと少し似ているような、そんなことないような───。