待てない人が得たものと、待ち続けた人が味わった罰

明日やればいいことをなぜ強引に前倒しするのだろうか?明日やればいいんだから───。なんで「今やれよ」的な雰囲気を出してくるわけ?明日やることなんだから、明日やりますよ───。

こういうことを言うと、大体が「解ってないなぁ~」みたいなことを言われたりするんですけどね。解ってないのはどっちだろうな───。明日やればいいことを今やったら、明日は何やるのよ。明日やること無くなっちゃうのよ。明日やるからさ───。

「じゃあ明日は、またその次にやろうと思いっていたことをやればイイじゃない」───。 その次にやろうと思っていたことは、その次にやりますけど───と返せば、なぜそれを「先延ばし」という物言いで返される。う───ん、なぜ人は待てないのだろうか。

日本には「待てない人」が多過ぎる。

駅のホームで乗車待ちをしているも、電車のドアが開くと我先に…と列を乱して座席にダッシュする不心得者───。駐車場の空きを車両内で待ち続け、いざスペースが空いたと思うと我先にと待っていたクルマを無視して車を止める非常識家族───。神様、仏様…と冷や汗をかき「もうダメか?…いや頑張れ…」と平静を装いながらも必死で自分と闘っているトイレの列で、開いた扉に後方から猛スピードで駆け込む外道───。高速道路の分岐点渋滞を解っていながら右側車線を走行し続け、分岐直前で前車との車間を開けたバスの隙を見つけて割り込むBMW───。

なぜ待てない───。私は待つよ。忍耐強く───。心の余裕を無くしては優しい人間になれないから───。物言わぬ賛同者たち、私は負けんよ!。

そう心に言い聞かせながら、注文したはずのパスタをもう2時間待ち続けている───。店員さんが不思議そうに私をチラ見している素振りから”注文が入っていない”ことを予測するも、ここまで待ってはもうそれも言い出せない───。

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