時にはマジに真面目な話を語りだす社畜

孫子の兵法に「兵は拙速を尊ぶ」という言葉があるが、これをビジネスに活用している人はどれだけいるだろうか。

兵(へい)は拙速(せっそく)を尊(たっと)ぶ
《「孫子」作戦から》作戦を練るのに時間をかけるよりも、少々まずい作戦でもすばやく行動して勝利を得ることが大切である。
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これをビジネスの場面に置き換えると「完璧なものを求めて時間をかけるよりも、多少不出来でも早急に対応したほうが良い」とうい意味にとれる。まさにそう。
顧客の課題や問題点を理解したにもかかわらず、その対応に何日も何週間も、何か月もかけていては意味がないだろう。目の前にある課題を多少不格好でも親身に対応する姿が、顧客の心を打つのだ。

少し前に流行った「大企業病」というコトバ。この病の問題点のひとつの処方箋にこの言葉(拙速を尊ぶ)があると感じる。右へ習えの精神で、誰もが指示待ちで立ちすくんでるだけでは、なにも前に進まないではなか。と言いながら反対に、失敗を恐れるなと言っても失敗を吊し上げる社風がいつからか個人の行動力を失わせたのは誰のせいか。私は両者に「両成敗」を言い渡す。

誰が悪いとか良いとかそういった善悪を評価する問題ではない。「拙速を尊ぶ」を周知する必要があると感じたら、まずは今を壊すしかない。ここに至るまでに「拙速を尊ぶ」時代があったことを思い返し、いちどカオスを人的に作り出すしかないのだ。そこから新たな価値観を植え付け、それを育てる。

時代は繰り返されるというが、この繰り返しを何度となく経験することがその組織の揺るぎない土台となって、今後百年の歴史を刻むのだ。

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