ネットで「ホームページ 無料」と検索すれば、驚くほどのサービスが検索結果に表示される昨今では、Webデザイナー・クリエイターの社会的位置づけは”序の口”、”序二段”程度のポジションでしかない。故に、小学生のお年玉程度で制作を依頼する顧客が絶えないのだろうか───。
先日も、野口英世数名を掲げ「これでカッコイイの作って!」と横柄な態度でご相談いただきました大手広告代理店のやり手営業マン。あなたはDEATH NOTEに漢字、ひらがな、カタカナ、ローマ字すべての表現方法で指名を書き込ませていただきやしたのでご了承を───。
彼らの言い分は「ネットで検索すると無料ってなってるいるのに、オマエはなんでそんなに高いんだ!」ということらしいが、「タダより高いモノはない」と理解している人は世の中にどれだけいるのだろう───。
よくよく考えればタダ(0円)でモノが手にないるわけないことくらい分かるだろうに─── 。タダ(0円)のからくりが見えないモノを入手することに”躊躇い”とか”不安”を感じるのは人間の防御本能そのものなのだろうが、駅前のティッシュしかり、無料ダウンロードのアプリしかりで「無料」に慣れてしまっている消費者の感覚がとうとう麻痺してしまっているんじゃなかろうか───。こんな社会に将来の不安を覚える。
こんな社会をわき目に見てきた私に、巡り巡って目前で「高い!」と声を荒げる民が現れたということは、無料文化もとうとうここまで押し寄せたか───、と黙っているわけにはいかなくなってきた。ガルルゥ!
人が数日~数週間かかって創造するものに”駅前のティッシュ”の感覚でいられちゃ困るぜ───。なぜタダ(0円)なのかを理解出来ないほどに、社会に揉まれてないわけではなかろう。その白髪交じりの髪に、刻み込まれた豊齢線とゴルフ焼けの黒光りした顔面、ゴールドに光る腕時計をみたかぎりでは───。
「オマエの水は高いなぁ~。公園いけばタダで水が飲めるゾ!」なんて、トキは平成26年───。未だにこんな例え話を持ち掛ける傲慢チキな一流営業マンは水道水すら口にしない潔癖性。「それでは近所のドングリ公園へご案内します」と、虎の屏風の前で一休さんばりの頓智(とんち)を利かせるワタシ───。
社畜リーマンにしてはなかなか粋な切り返しじゃ!ハッハッハ…。社畜をナメるなよ!