お気に入りが無くなっていくということ…

昨今では大手企業の合併や倒産、解体など驚くようなことが平気で起こる。つい先だっては三菱自動車の燃費偽証で同社のイメージが一気に地に落ちた。かと思えば、昨日は「日産自動車へ事実上の買収」といった急展開───。まさに何が起こっても不思議ではなく、普遍的なものへの憧れや称賛は益々向上する。社畜リーマンの務める吹けば飛びそうな小さな会社など、この先どうなることか…。不安は尽きない。そんな折、紀伊国屋書店「事実上撤退」のニュースが目に留まった。

同書店は、店舗内での販促活動や宣伝PRの手法・センスが極めて高く、顧客と出版者とをつなげるプラットフォームとして大変すばらしい経営を実施していると偉そうにも感じていた。しかも、昨今のインターネット文化の浸透により「本が売れない」という時代に、本の良さを提唱する姿勢は「紙文化」を遵奉しているようでもある。

記事によると新宿南店の売り場に関することのようで、紀伊国屋書店の全店舗に影響したことではない。しかし、このひとつの出来事が引き金となり、他に大きな影響を与えることがないわけではない…。

未来において、私のお気に入りが減少しないように…と願いながら、今日も満員電車に揺られている。

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