今の日本に「予備校生がいない」ことに気がついた

私はヒトに誇れることが沢山ある。自慢してもし足りないくらい優秀なオトコなのだ。そんな私の自慢話の一つをご披露しよう。

私は「第2次ベビーブーム世代」(1972年生)でありその恩恵を十分に受けてきた世代である。例えばテレビドラマでは、常に私たちの世代目線のストーリーが展開され、題材も私たちが抱えているであろう問題や、興味をそそられるであろう内容が中心となることが多い。これは無意識のうちに自分たちの世代における「一般的な目線」というものが教示されている事になり、社会的な常識をメディアで確認できるということだ。

テレビドラマだけではない、日本国内における様々なマーケットが私たちの世代をターゲットに動いている。企業は第2次ベビーブーム世代をターゲットに様々な商品やサービスを展開し、この世代の欲求を満たすため資産マネジメントを行う。日本における他に類をみない恵まれた世代といえる。

そんな世代であっても過去においては影の時代があった。それもここ数年で完全に形勢が逆転したのは、敵である「第1次ベビーブーム世代」が ”団塊の世代” という新たな看板を掲げられながら勇退となった時からだ。多少の延長待遇が大手企業に存在していたが、それもそろそろ打ち止めであろう。とうとう第2次ベビーブーム世代が日本を牛耳る時が来たのだ!

話は変わって、季節がら4月から新しい生活が始まった人も多いだろう。学生の皆さんは、受験を経て進学という大きな節目を迎えたわけだ。そんな折、昨今では大学校の定員割れが影響し「大学校の減少(閉鎖)」といった事態にまで発展している。私たちの時代では、進学したくても申込者多数により同年代のうち約40%程度しか大学へ進学ができなかった。残りの60%は別の進路を模索するか浪人するかという選択肢が与えられた。その選択肢から予備校に通うことをチョイスする人も多く存在したわけだが、それは全く恥ずかしいことではなく当然の選択肢であった。しかし今では現役生の大学進学率は90%を超え、専門的な学び(医学・芸術)を選ぶ人以外ほとんど浪人などしないという。(この年代の年間出生人口数は約100万人、第2次ベビーブーム世代の年間出生数は約200万人であることから、この20年で年間出生数が半分に減少したということになる。)

「世の中に予備校生などいない」という事実を突きつけられ驚きを隠しきれないが、そんな社会問題をブログに記したのは「私の同級生は日本に200万人いるんだゾ!」ということを自慢したかったまで。

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