歯間ブラシ選びを間違えると想像以上にダメージが大きい

私は虫歯持ちだ。「虫歯持ち」なんて言葉が一般的かどうかは知らないが、定期検診をサボると必ず大きな虫歯が発見される。故に検診は絶対にサボらず歯医者に足を運ぶ。しかし、いつも「歯の磨き方が良くないですねぇー」と指摘される。あまりに指摘されすぎて、もうどうやって歯を磨けばよいか自信をなくしてしまっているのですよドクター。教育において褒めて伸びる人のほうが圧倒的に多いということを知らないのですかドクター。

などと歯科医を批判しても虫歯は防げないし、虫歯になればその治療で時間とお金を費やさなければならない事態はあまり喜ばしいコトではないので、私は歯磨きのレベル向上に真摯に向き合っているのである。

そこで挑戦したのが一般的な歯ブラシと合わせ『歯間ブラシ』を使って歯磨きタイムの充実を図ろうということ。我ながら前向きなトライに意気揚々だ。しかし、自分にベストな歯間ブラシを探すのにこんなにも苦労するとは思ってもいなかった。普通の歯ブラシであれば「かため」「柔らかめ」「ふつう」程度の区別しかなく選択にそれほど迷わないし、たとえ好みと違っても「次は別の種類を選ぼう」と思うだけだが、歯間ブラシはそうはいかない。ひとつの商品に10~20本が同梱されているこの商品は、選択を間違うと残りの9本なり19本が無駄になる。

使用もしていない商品を捨てるという行為に対して抵抗のある昭和育ちの田舎者は、選択ミスにより使用の見込みのなくなった歯間ブラシを洗面台収納棚のなるべく見えないところに追いやることでしか処理することが出来ない。そして時間が経過し、忘れたころにその歯間ブラシがひょっこりと現れ『無駄遣いした自分』に精神的な時間差攻撃を加えることになる。平穏な毎日を願う40オーバーのオジサンは、こんな思いはしたくないのだ。

このようなダメージを与える歯間ブラシ選びはメーカーにとって普及を妨げる大きな原因であるに違いない。歯科医の皆さん、定期検診で歯磨きのヘタさを指摘すると同時に歯間のサイズを教えてくれ。そして歯間ブラシメーカーの方々、簡単な歯間の計測方法を教えてくれ。

歯間になんの抵抗感もなくスカスカと出たり入ったりするブラシや、全く歯間に通らずクネッと折り曲がってしまうブラシを選び悲しみに暮れる人々をこれ以上増やしてはいけない。

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