男子の「やる気」と電車の「空調温度」の関連性について述べる

梅雨明け宣言が出ないまま最高気温を更新し続けている関東甲信越地方であるが、「暑い!暑い!」と、余りにもエアコンを低温で稼働させ過ぎな室内が多すぎて困る。

エアコンの「スイッチON!」の抵抗感が薄れたのは”熱中症”により救急車の出動が問題視されはじめたここ10数年のこと。私の幼き頃のエアコンは「冷蔵庫、テレビ、洗濯機」の昭和家電_三種の神器から、さらに裕福になった日本における「高価快適家電」という位置付けであった。そして、それを稼働するにあたっては、いくつもの達成基準をクリアしてはじめてスイッチONが許可された───という記憶がある。

その達成基準は次の通り。

①気温が30度以上である
②光化学スモック注意報により外出を控えなければならない状態である
③1日のうち一番暑いと言われる13:00過ぎである
④室内を共有する大人(親)が扇風機のスイッチを「強」にしているのも関わらず、うちわを併用している
⑤冷蔵庫に買い置きのアイスが無い

この5つの基準を満たしている場合に限り、エアコンのスイッチをONにすることができたと記憶している。これは、幼いながらも親の顔色を伺い、学習を重ねた経験から判断した暗黙的な家庭内ルール。

そんな昭和育ちの40オーバーオサーンからすると、昨今のエアコン常時起動社会に頭を傾げるばかりか、不満ばかりが募る。なぜなら「凍えるほど寒い!」状態の店舗や公共交通機関が多すぎることから。

早朝に店舗に入店してもキンキン───。これは、幼き頃の私の家庭内ルールからするとエアコンスイッチON了解の達成基準の③に觝触しており、完全アウトである。

また、飲食店などで、フロアを動き回る店員の体感温度に合わせてエアコンの温度設定をしている店などについては、その店のオーナーを呼びつけて小一時間ほど説教をしたい思いである。店内を動き回っている(働いている)人間と、客の体感温度は大きな差があることは明白。「夏は売上、客単価が上がらないんですよねぇ」なんて嘆きようものなら、エアコンの温度が原因と気付かないオーナーは、客商売に向いていないと引導を渡そう。

少し前には、「エアコンは『エコじゃない』『地球に優しくない』と叫ばれていたが、いまでは「熱中症防止にエアコンを活用してましょう!」と案内するされている。体調不良を防ぐために必要な温度調整を否定するつもりはないが「寒い」と感じるのはアウト。

公共交通機関の職員お方々へは声を大にし、目を血走らせ熱く訴えたい。「この時節、巨乳女子の薄着───。その胸元、その首元にうっすらと浮かべるしっとりとした球汗───。あなた方の温度設定一つで、これらの光景に出会えなくなるということ。これは日本男子の活力低下を助長する大きな要素となり、日本経済が低迷していく原因となる。───ということ。是非ともよろしくお願いしたいと切に訴えたい。

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