強固なダイヤモンドをも切断出来るほどの可能性を持つ「水圧」に対する”恐怖”と、「トイレの水」イコール「汚水」といった先入観が煽る”恐怖”。

「能力」や「センス」、「生まれ持った何か」ではなく、唯々「時間」というものを重ねただけの状態───。誰にでも平等にあたえられる「時間」という概念を、ひとつの分野において割いたという「信念」と「拘り」───。これこそが、その人の歴史と生き様───。

情報化社会の片隅で、その技術とスキルを活用し生計を立てている私であるが、よく耳にするのは「情報は平等に与えられるべき───」というコトバ（表現）。「平等」とは社会的弱者が欲求を叫ぶひとつの口実に過ぎない。

「見たいものしか見ない」また「見たいようにしか見ない」という心理は、正に人間の本質を突いたものだ。

40ｵｰﾊﾞｰともなってくると、今までのポジション経緯や他者との比較、会社の規模感や人事権力を持つ人物の趣味趣向などの様々な要素から、将来の自身の”可能性”をリアルに先読みできてしまうのだ。